空

毎日見ている

姿は違えど

同じ空

時にはどこまでも青く

時には鮮やかに赤く

時には灰色の雲が覆い被さり

また時には悲しいように流れ落ちる雨


ついさっきまで同じ道を歩いてた君

僕も同じ道を歩くんだと確信していた

一緒にいるのが普通で

この関係がいつまでも続くのだと思った


そんな日常もたった一枚の壁で

二人は無理矢理引き裂かれる

僕はその壁を乗り越えられなかった

いや、越えようとしなかったのかもしれない

僕にはそんな力はなかったと感じていた

昔から僕はこんなだった


でも君は違った

あっさりとはいかなかったけど

大きな壁を乗り越えて

新しい世界へと走り始めた


同じ目標を持った二人

同じ壁

同じ人間

同じだったはずなのに


君は笑って僕を見た

それは爽やかな笑顔だった

そう

君はそういう奴だ


この空はどこまで広がっているのだろうか

きっと君の頭の上にも

今、僕が見てる空が広がってるだろう


壁を乗り越えた君と

乗り越えられなかった僕

進む道は違っても

この突き抜けるような青い空で

二人は繋がっているのだ


すぐに行こう

君が待ってる

壁の向こうへ

あとがき

久々のポエムです。
わかる人にはわかる内容です。

他には何も語りません。